胸の傷完治、他


 日帰り手術から3週間ちょい経ち、ほぼ全くいつも通りの生活に戻りつつある。

先週は3週間目の検診だった。

1週間後くらいに胸にピタッとはってあった保護シート

(本当に透明なめちゃくちゃ粘着力の高いサランラップの下に、傷パワーパットの

ゲルだけみたいなのが、3箇所くらい傷口にくっつけてあり、そのさらに下に

傷を止めるちっさいテープみたいなのが貼ってある三層構造だった)を外して

いいと言うことだったので、痒いし不快だしで外してみることにしたけど、

くっついていて、1層だけ剥がすことは難しく、エリアを一回り小さく切り取る

ということしかできなかった。そこからさらに4日くらいかけて、シャワーとか

風呂のあとに、傷パワー的なゲル部分などを外してみたりした。

完全に外れてからははやいもので、見た目は今ただの一本線である。

…けど、結構痒くてちょっと触ると硬い。感覚は鈍い感じ。


傷の治りと元気はやっぱり比例するもので、治ってくると、よっしゃー!っていう

気分になってきて(なんだろう、治るために体からなにか出てるのだろうか、

全く怪我とかしてないときはこういう気分になりにくい気がする)

人に久々に会ったり、久々に都会に出て展示を見たりした。

(写真は先週金曜日に行ってきた門小雷=リトルサンダー氏のエキシビジョンの絵)


リトルサンダー氏の絵は香港の景色と女の子がとても美麗。

細かく書き込まれた香港の街角に愛を感じる。

見ているだけで行ったことがないのに、香港の空気感を感じる…すごいなー。

今は旅行できないのに、不意にやっぱりアジアに行きたーい!となる。

(日本もアジアだけど)


というか、私はほとんどアジア圏にしか旅行に行ったことがないのだけど、

人見知り、出不精、乗り物酔い持ち、暗い…と明らかに旅に不向きだし、

旅行に行く前とか行ってる途中も大体緊張してるし、多分旅には向いてないのに

なぜ旅が好きなんだろう…と思ってしまう。

トラブル対応もあまり得意ではないし…(が、運の強さと火事場の馬鹿力だけは

自信がある)


20年以上ずっと日本に住んでいて、ずっと日本に住むと思っていたんだけど、

丁度就職氷河期に当たってしまい、国内では仕事が決まらず、

偶々海外の現地採用の仕事を教えてもらって、ちょっと外国に住んでみるのも

面白いんではないか、という不純な動機でベトナムに住んでみたら、

あれよあれよと突っ込みどころ満載な日常に知らなかった価値観と、

知らなかった自分をズルズル引き出されてしまったのだった。

私っていい意味でも悪い意味でもこういう奴だったの?!とまじでおろどいた。


自分が当たり前だと思いすぎていて窮屈に感じている事すら気がつかない

そういう部分に気がついたりすることも面白い。

私にとっては、色に関する縛りというか、日本ではみないような

派手な色と柄がベトナムには溢れていて、それが異様に私にとってフィットする

感覚があって、それで初めて日本の地味文化は自分に合っていなかったんだな…と

気がついたり。

逆に、何かそこで生まれ育ったわけでもないのに、謎の懐かしさを感じたりする

ことがあったり…そういう経験ってやっぱり海外に住んだり、旅とかでしか

感じられないことなのではないかな…と思ってしまった。


あとは何か、最初からよそ者として存在することの楽さ。

皆の中に無理やり溶け込もうとしたり、馴染もうと頑張る必要なく、

人々の生活を眺めたりするのがこの上なく好きです。

(顔面は東南アジアなので浮かないというのが楽なだけかもしれんが)


なので、海外にいけないのはこの上なく辛いけど、

日本でバンド遊びに夢中だった時は気がついたら7年も海外いってなかったし、

なにかハマってたらこの時間もすぎるのかなあ、と思ったりする。


うーん、旅が好きというよりはただのアジア好きか。







コメント

人気の投稿